当院はこどもの成長発育に
特化した矯正です
歯並びが悪くなる原因は、遺伝によるものもありますが、お口の周りの機能(口腔機能)が正しく育っていない口腔機能発達不全症によるものがあります。
口腔機能とは、舌、口唇、頬粘膜などを含めたお口周りのことを言います。
それらが正しく発育できていなかったり、相互のバランスが悪いと歯が並ぶ為のスペースは育たず、歯並びが悪くなります。
大人の矯正とは違い、小児の矯正ではこれらのお口周りの筋肉を正しく発育させることで改善されるケースも多くあります。
また、成長期の顎骨に対して弱い力をかけてあげることで、歯が並ぶスペースを確保するという治療もあります。
最小限の手助けで健康な歯並び、噛み合わせお口の機能の獲得をサポートしています。
小児矯正の診査するポイント
お子様の歯並び治療(歯列矯正)とは、大人の矯正のように負荷をかけて動かすというよりは、あごの成長をコントロールすることで、永久歯が生えやすいようスペースを確保したり、適した歯並びに整えていくという考え方のほうが分かりやすいかもしれません。乳歯から永久歯に生え換わる時期ということをふまえた上で、矯正治療を行うことが大切です。
- ●歯の大きさ
- ●反対に咬んでいる歯があるかどうか
- ●正しい位置に歯が生えているかどうか
- ●永久歯、乳歯の萌出状況
- ●上下の歯のセンターラインの位置
- ●装置への協力性
- ●あごの成長のバランス
- ●先天的な永久歯欠損があるかどうか
- ●永久歯が萌えるスペースがあるかどうか
- ●奥歯の咬み合わせの状態
- ●口元の突出感
- ●ブラッシング技術
- ●指しゃぶりなどの悪習癖があるかどうか
- ●先天的に小さな歯(わい小歯)があるかどうか
- ●虫歯の治療を行った歯があるかどうか
- ●前歯の咬み合わせの状態
- ●希望の矯正装置
お子さまの歯はこのようになっていませんか?
上顎前突
上の前歯が下の前歯より前に出た状態です。
「出っ歯」と言ったりします。
前歯に力がかかることで歯が前に出てきてしまう
乳歯より大きい永久歯に生え変わることで、前歯が目立ってしまう>
叢生
ガタガタな歯並びです。「八重歯」「乱ぐい歯」と言ったりします。
歯みがきが難しくなったり、むし歯や歯周病になりやすい歯並びです。
お口の中にかかる圧力が適切でなくなり、あごの骨の成長が不足
乳歯より大きな永久歯に生え変わることで、よりでこぼこが大きくなる
開咬
上下の歯が噛み合わず、歯と歯の間に隙間がある状態です。
指しゃぶりや、舌を前にだす癖などで更に悪化
歯がうまく噛み合わなくなると前歯で舌を噛むクセが出てくる。そのクセで更に顎関節症のリスクが高まる。
反対咬合
下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。「受け口」と言ったりします。
舌で下の歯を押す、頬杖などの癖で下あごが不正な成長が促されてしまう
口腔機能だけでなく滑舌にも悪影響を及ぼすことが多い
すきっぱ
歯と歯の間に隙間がある状態です。
食べ物が間に入ったりします。
舌を歯で押してしまうなどのクセにより、歯に圧力がかかり、隙間が広がる
目立つ歯並びのため、コンプレックスに感じる方も多い
当院の小児矯正について
床矯正
お子さまの身体が成長する力を用いて、顎の骨を広げていく装置です。取り外しが自由にできるため、食事や歯磨きがしやすいという特徴があります。一日のうち、可能な限り長時間装着することによって、スムーズに顎を広げられます。
また、顎の骨にアプローチすることにより、お顔のバランスや噛み合わせを整えることにもつながります。歯をしっかりと噛みしめられる状態は、集中力をアップさせ、身体能力を発揮させやすくなるといわれています。
ワイヤー矯正
歯の表面にワイヤーを取り付けて、歯を理想的な位置に移動させる装置です。床矯正だけでもおおむね歯並びは整いますが、よりきれいに歯を並べたい場合に、ワイヤーを用いて細かな調整を行います。矯正装置の中でも、最も多くの症例に対応することが可能です。
マイオブレース
オーストラリアで生まれた、小児専用の矯正装置です。一般的な矯正装置が「歯並びの悪さを改善する」ものであるのに対し、マイオブレースは「悪くなる前に歯並びを整える」、または「原因を取り除くことで悪くなった歯並びを改善する」ものです。マウスピースの形をした取り外し自由な装置を、日中に1時間と夜間の就寝時にお口に入れることで、口内環境を改善に導きます。
インビザライン
マウスピース型の装置を一日20時間以上装着し、定期的に交換することで、徐々に歯並びを整えていく矯正方法です。お子さまの歯並びによっては、中学生のタイミングからこの装置を用いた矯正を行う場合があります。薄くて透明なマウスピースを使うことで、外から見て矯正中だと気が付かれにくく、お子さまのコンプレックスになりづらいというメリットがあります。
治療の流れ
01
無料矯正相談
初診時に、まずはお子さまの歯並びを確認し、保護者の方からお悩みやご希望をお伺いします。矯正治療ができる口内状況の場合には、どのような治療方法が選択できるのかを、簡単にご説明いたします。
02
資料取り
保護者の方が矯正治療をご希望の場合、矯正専用のレントゲンであるセファロや口内写真の撮影による、お口の資料を取ります。これらの情報を基に、歯科医師がどのように治療を行うのかを、診査・診断いたします。
03
治療計画説明
診断内容から、具体的な治療方法とおおよその矯正期間、費用などをご説明いたします。経過観察期間なども含めて、必要な情報は全てお話することで、患者さまが不安なく治療に挑めるように配慮をしています。
04
矯正治療準備
口内に虫歯や歯周病がある場合には、歯並びの矯正を行う前に、しっかりと治療をしておきます。また、矯正装置を取り付けると歯を磨くことが難しくなるため、事前のブラッシング指導やお口のクリーニングも重要です。
05
装置の装着
装置を歯列に取り付けて、いよいよ矯正治療がスタートします。矯正装置の装着後には、虫歯や歯周病になっていないか、装置に不備がないかなどを、歯科医院で定期的に確認します。
06
経過観察
矯正の経過を見ながら、装置の調整などを行う期間です。矯正装置の使用方法をしっかりと守ることで、顎の発育をスムーズに促せます。
07
保定
永久歯が並ぶに十分な顎のスペースを確保されてから、約2年ほどが保定期間です。その間には、顎骨の形を安定させる保定装置を取り付けて、後戻りすることを防ぎます。
08
治療終了または成人治療へ
お子さまの乳歯が全て永久歯に生え変わり、歯並びがきれいに整っていることを確認してから、小児矯正を終了します。小児矯正だけで歯並びを整えられないケースでは、保護者の方のご同意の上で、成人矯正に移行します。

